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弘法大師、実際に“筆の誤り”

2018年06月22日

弘法大師、実際に“筆の誤り” 大学所蔵の「拓本」で3か所判明

 大阪の大学に所蔵されている史料が、弘法大師の直筆を写し取ったものである可能性が高いことがわかりました。そこには、本当に「筆の誤り」があるそうです。

 平安時代初期、高野山を開いた弘法大師空海。真言宗の祖として知られていますが、傑出した書家でもありました。その素養の高さを示す新たな史料が今年、大阪で確認されています。

 羽曳野市の四天王寺大学に所蔵されていた「拓本」。筆跡などから、弘法大師の直筆を版木で写し取ったものである可能性が高いということです。

 京都にいた弘法大師はある時、嵯峨天皇から服を織るための綿と漢詩を贈られます。今回の拓本に書かれているのは弘法大師が即興でお礼と返答の詩を書き上げ、使者に託したものだとみられていますが、そこに実は…『弘法も筆の誤り』が?「どんな名人でも失敗することがある」ということわざ通り、本当に誤りがあったというのです。

 「闕字(けつじ)を置かないといけないのに忘れている」(高野山大学密教文化研究所 大柴清圓研究員)

 天皇に関係する言葉の前で文字を空ける「闕字」という用法を忘れていたり、「奉」という字をあわてて書き加えていたり…。他にも七言詩なのに、8文字になっている句がひとつあります。それでも、この拓本の価値は揺るがないと専門家は言います。

 「即興で、下書きなしで書いている。ハイレベルな文人間のやり取りが平安初期にあったんだと」(大柴清圓研究員)

 拓本では、一気に書き上げたとは思えない高度な技法を随所に見ることができます。竜の爪のように先を尖らせる書き方、「龍爪」。天皇に関係する言葉の上に文字が来ないようにあえて改行する「平出」。さらに、同じ文字でも楷書体、行書体、草書体を使い分けています。そこには弘法大師とともに「三筆」と称された嵯峨天皇への敬意が込められているといいます。

 「嵯峨天皇は書に対し興味があることも弘法大師は知っていますし。だから、あえてこういうふうに色々な鑑賞に堪える文字を使って贈っている。文字で魅せるんです」(大柴清圓研究員)

 「筆の誤り」は、天才同士の交流から生まれた産物だったのかもしれません。





引用元の記事はこちら(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180621-00023166-mbsnews-cul)


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