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ロボット芝刈機「Miimo HRM520」

2018年04月17日

ホンダのロボット芝刈り機は、日本でも普及するのか

 日本でもすっかり定着したロボット掃除機。しかし世界では、掃除機の自動運転よりも先に芝刈機の自動運転が始まっていたのをご存じだろうか。実は欧州では、ロボット掃除機が普及する前からロボット芝刈機が市場に登場していた。

ランダムモード時の走行パターンなど(画像)

 欧州のロボット芝刈機市場に、後発ながら参入した日本企業がある。本田技研工業(ホンダ)だ。同社は四輪車と二輪車だけでなく、汎用エンジンを核としたパワープロダクツ事業を展開しており、以前から芝刈機を製造していた。ロボット芝刈機市場の将来性の高さから市場に参入。2012年に欧州でロボット芝刈機「Miimo(ミーモ)」を発売し、16年までに欧州で累計3万7000台を販売。17年6月に、日本でも発売した。

●欧州でロボット芝刈機が普及した背景

 芝刈機は対応エリアの狭い順に歩行式電動芝刈機、歩行式/自走式エンジン芝刈機、乗用式エンジン芝刈機の3タイプがあり、ロボット芝刈機は乗用式エンジン芝刈機と歩行式/自走式エンジン芝刈機の中間に位置する。営業を担当するホンダの直井千昌さん(パワープロダクツ事業本部営業部 部長)によると、ロボット芝刈機のターゲットは、乗用式エンジン芝刈機を使うほどではないものの比較的広い庭を持っている人たち。Miimoの開発当時、欧州現地法人にいたという直井さんは、欧州で芝刈機が乗用式からロボットに変わってきた経緯を次のように話す。

 「欧州では、短い夏の間に芝と庭の手入れを行い、外からきれいに見えるようにしたいという要望があります。夏になると週に2、3回も芝を刈りますが、庭は芝だけでなく木々や花々もあり、全体を手入れするには相当な時間が必要です。自動で芝刈りができればその間の時間を他のことに使えることから、ロボット芝刈機に対するニーズが高くなってきました」

 ホンダにとってロボット芝刈機は未知の領域で、開発はゼロからのスタート。

 Miimoの開発に携わった本田技術研究所の羽深信之さん(PU・LGA・MRN開発室 研究ブロック 主任研究員)は、「まずは競合他社にならったモノを出してユーザーニーズをつかまえてから、ホンダらしいロボット芝刈機を欧州で出そうと考えました」と振り返る。

●なぜ自動でムラなく芝が刈れるのか?

 Miimoは自動で動くだけでなくムラなく芝を刈るが、これを可能にしたのがランダムな動きにある。一見すると、刈り残りが出そうに思われるが、このような動き方をさせる理由を、羽深さんは次のように話す。

 「ムラなく刈る一番いい方法は、Miimoを行ったり来たりさせることです。しかし、そのためには、Miimoをほとんどずれることなく真っ直ぐ走らせなければならず、簡単ではありません。そこまでの高精度が要求されるのであれば、ランダムに動かして刈ることを追求したほうが現実的でした」

 Miimoの通常走行パターンは「ランダム」のほか、「ジグザグ」「ミックス」と計3つある。このほかに、刈り残しや成長が早いエリアの芝を重点的に刈る「らせん刈り」と、エリアワイヤーに沿って刈り残った部分を刈り取る「ふち刈り」がある。基本的にはランダムだけでムラなく芝は刈れるというが、極端に狭いところがある、起伏が激しいなど特殊な場所は、複数の走行パターンを組み合わせて使う。

 また、自動運転と並ぶMiimoの特徴が、エリアワイヤーを使った作業エリアの認識である。庭に張ったエリアワイヤーから発せられるエリア信号をMiimoが受信することで芝を刈るエリアを認識し、エリア内の芝を刈る。芝を刈り終えたら、自動で充電ステーションに戻ってくる。

 「本音を言えば、ワイヤーは張りたくありませんでした。切れたら張り直さなければいけないですし、何よりも張るのが大変だからです。しかし、欧州ではロボット芝刈機の作業範囲に対する規定をクリアしなければならず、その上で安全を担保するために、この方法を採用しました」と羽深さんは言う。

●ユーザーからの要望には気候風土、国柄、国民性、経済事情が表れる

 競合他社の中には欧州の一部地域でのみ販売しているところもあるが、ホンダはMiimoを欧州全域で発売する。

 欧州全域で発売したのは、すでに販売チャネルができていたことのほかに、「全域で売らないと、地域特有の要望が挙がってこない」(羽深さん)ということもあった。国ごとに異なる仕様はつくれないので、各国からさまざまな声を聞きモデルチェンンジ時にどう反映するのかを検討する必要があった。

 実際のところ、Miimoに対する要望には各国ならではの事情が如実に反映されているという。例えば山深いスイスやドイツ南部だと、傾斜地で滑らないことが求められ、北欧であれば寒いときにも使えるモノを、といった具合。また、ロボット芝刈機市場に多くのメーカーが参入しているイタリアでは、珍しいセンサーやスイッチ類の有無が問われる。欧州は気候風土だけでなく国柄、国民性、経済事情が国ごとに異なるので、要望は千差万別。全域で売る商品の開発・販売はとにかく難しい。

 これだけでなく、開発時にも行っていたユーザーの庭の観察を発売後も継続。羽深さんはMiimo発売後に赴任した欧州で4年間、毎日のようにユーザーの庭を細かく観察し、改良点を探り続けた。

 こうしたことを踏まえホンダは、2015年と16年の2回、Miimoのモデルチェンジを実施した。

 15年のモデルチェンジは、12年発売モデルに盛り込めなかった機能の追加や、改良の必要があるところの変更などを実施。これに伴いECU(電子制御ユニット)を別物に交換するなど、外見は以前と同じでも中身が完全に異なるものになった。

 また、芝刈機の命ともいえる刃も変更した。刃を変更したのは、12年発売モデルは芝が刈れないことがあったため。歩行式エンジン芝刈機と同じような刃を採用したが、刃が小さく騒音低減のため回転数を抑えたところ、芝の種類によっては刈れなかった。そこで、刃先を指で触れると切れてしまうほど鋭いモノに変更した。

 16年のモデルチェンジは、法規制への対応を目的に実施。例えば、刃が何かにぶつかってかけらが飛ばないよう、割れにくくするなどした。

●日本では草刈りのニーズが見込める

 そして2017年に、日本と米国でもMiimoを投入した。欧州での発売から5年後に発売となったが、商品企画を担当するホンダの田淵陽之さん(パワープロダクツ事業本部事業企画部事業企画課 主任)は「ロボット芝刈機を先行販売した欧州で経験を積み、技術を醸成した上で、ホンダが生まれた日本でも投入することは、もともと視野に入れていました」と話す。

 ただ、芝が身近な欧州と違い、日本では身近とはいえない。その違いは販売ターゲットに表れ、欧州では一般家庭であったが日本では施設や事業主になった。

 日本ではなじみの薄いロボット芝刈機を施設や事業主に売るというのは、ホンダにとっても新たな試み。年間販売台数200台という目標に向けて試行錯誤中だが、手始めに17年5月に開催された「国際バラとガーデニングショウ」に初出展しデモンストレーションを実施すると、造園や緑地管理などの業界関係者から多くの問い合わせを受けただけでなく、ガーデニングが趣味の個人の注目も多く集めた。「庭がかなり広くないとメリットがなく使いづらいので、個人ユーザーからはあまり反応がないかと思っていましたが、意外と関心が高い様子でした」と直井さんは振り返る。

 問い合わせしてきたところには最寄りのMiimo販売店を通じてデモを行うなど、実際の動作や使用感の確認・訴求を図ってから、今後の展開が練られていくという。また、日本の場合は芝だけでなく草刈りのニーズが高いとのことから、Miimoの技術を草刈りに生かすことも考えられる。Miimoは日本で、これまでに考えられなかった成長を遂げるかもしれない。





引用元の記事はこちら(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180416-00000026-zdn_mkt-bus_all)


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